犬見て猫に非ず

汚い部屋で徒然と。夜ふかししながら徒然と。

"渋谷をぶっ壊す" JAPAN'S NEXT 渋谷JACK 2019 WINTER ライブレポ

ブログを始めた当初に、「記憶力悪いから」などと言い訳をしていた分、ボロが出たりしそうなので本当はあんまりやりたくないんですが、自分の生活のテーマとして「キュレーション」を掲げている今、理由をつけてやらないのは嘘だろと思ってしまったので、ライブレポ、書いてみようと思います。

マジで正確性には自信が無いし、正確じゃないのは自分でも嫌いなので、もうほんと、頭と心を整理する意味で書いてるメモくらいの感じでお願いします。自分用です自分用。参考とかにしないでね。

 

そんなこんなでやって来ました、JAPAN'S NEXT 渋谷JACK 2019、通称ジャパネク。夏の開催に引き続き、今回はWINTER。どうやら通算4回目の開催らしいねー。
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実はサーキットイベントに参加したのは前回の夏のジャパネクが初めてで、それがもうめちゃくちゃに楽しかったので、その時既にアナウンスされてたWINTERにも絶対行こうと決めていました。

前回は同行者と観たいアーティストの被りが多かったんだけど、今回は結構バラバラで、1人で観る時間の方が多くて、夏よりもゆったり楽しめた印象(とはいえ体は激しく動いたけど)。では1組目からおさらいー。

 

①秋山黄色

まさかの1番のお目当てアーティストがトップバッターに。すごい!ぱちぱち。お目当てだし多分長くなる。いっぱい書きまーす。

当日はトップバッターだったり、同じ時間帯に出演するFINLANDSが冬湖さんの体調不良で出演キャンセルになっていた分、混み合う要素が多い気がしたけど、なんとか早めについて5列目くらいで待機。開演時間に近づくにつれ人がどんどん集まってきて、イベントへのリスナーの熱量も感じる中、12:00開演。この時点で予想通り人がパンパン。すごい!

 

イベントアナウンスのSEの後、近頃定番化しているお決まりのSEでバンドメンバーが続々登場。このSEも尖ったサウンドに高揚感があって非常にクール。最後にギターを掲げて秋山黄色が登場するとフロアからは期待値が伺える歓声があがる。

それぞれが楽器を手にステージ中央へ集まり呼吸を合わせ、突如として鳴る、一音目。「猿上がりシティーポップ」だ。秋山黄色の音楽に出会った頃は、どちらかというとトリに配置されることが多かったこのアンセムも、今や1曲目で鳴らされる事が増え、よりロックな表情を見せるようになったと思う。照明が点滅する中でイントロを弾き終わると爆発するかのようなスタートを切り、Aメロではリスナーのクラップも鳴り響く。サビでは多くの観客が腕を振り上げ、熱狂的な幕開けとなった。

2曲目はセッションから印象的なイントロへ繋がる「クラッカー・シャドー」。曲中には歌唱を放棄して鼻をかむお決まりの場面もあり、初見のリスナーの笑い声やファンからの歓声が上がる。「行くぞ!」と叫んでから放つ、タイトルにもなっているクラッカー・シャドーという歌詞は、一聴すると憂鬱なイメージがあるが、そんなフレーズを一緒になって叫ぶ観客も。かくいう僕もつい口ずさんでしまったが、こういう感覚はライブでしか味わえないし、後に楽曲を音源で聴く際に、聴こえ方が変わる体験になる。

アコスタソニックに持ち替えて「夕暮れに映して」が始まると、本人がかわいい曲と称するだけあって、先ほどまでとは違いステージはポップな印象に。サポートの井手上さんのコーラスも綺麗に重なっており、アコギの音だからこそ出せる寂しさや憂いの香りが"忘れたくない"とリフレインする歌詞と共に観客のハートを掴む。

再びエレキギターに持ち替えるとサビでタイトルを叫ぶ「とうこうのはて」へ。「声を出す」ことをMCで話したり、1番サビ終わりでは「覚えたかな?サビでとうこうのはてと歌います」と珍しく観客へ歌唱を促し、更にはギターを置いてハンドマイクでフロアへ身を乗り出し観客を煽ることで、一体感と熱量をも生み出す。日頃のストレスや鬱憤から目を逸らすのではなく、それを燃料にして叫ばれた「とうこうのはて」という歌詞は、楽曲をまた一つ新しいステージへと押し上げたように感じた。腕を振りながら声を上げる者、拳を掲げながら叫ぶ者、そしてその先にいる、何よりも音楽を楽しむその男は、カリスマ性すらも孕んでいるようだ。

1:30という曲の短さとキャッチーなタイトル、そしてパンクなサウンドが光る「クソフラペチーノ」では、グッズの赤いタオルをグルグルと回す観客も多く、ステージとフロアのボルテージは最高潮を迎える。音源では友人の名前が入っている歌詞は「渋谷なんか言っとけ!」とアレンジされており、この曲が担う役割の広がりを感じる。

ラストは妖しさと危うさの混じり合うもう一つのアンセム、「やさぐれカイドー」。印象的なギターリフからひと呼吸置いてイントロへ入ると観客は体を揺らし始める。ラスサビ前は音源とは違ったアレンジも加わり、豪快なサウンドを奏でており、ライブならではの幅の広さを見せつける。と思うと、マイクを握り込みつぶやくように歌う場面も。そして「いつからこここんなん建ってんの?」と叫ぶと一瞬の静寂、再びの轟音。このサウンドの構成に、誘い込まれるような深みがあり、観客が能動的に次の一手を求めてしまう魅力がある。

右へ左へギターと体を振りながら、何度もキメの音を鳴らし高揚しながら終幕へと向かうステージだったが、なぜだか不思議と「終わる」という感覚を一切感じることがなかった。

以前、「こうげき、ぼうぎょ、はやさ、そういうのを感じてくれ」と話していた彼のステージでは、「EASTへ俺を連れて行け!」「渋谷JACKなんかで終わらせない、渋谷をぶっ壊す!」など攻撃力の高いMCや、「FINLANDSへ音楽、声を届けよう」という愛を感じる言葉も。前髪で顔もほとんど見えないうえ、自身の事もあまり語ることはなかったが、そこにいたのは間違いなく、現代のロックヒーローの姿そのものだった。

 

とか堅いこと書いたけど、自分の目線でだけ書くと、いつもと違うアレンジが入ってて楽曲の印象がまた新しくなったり、心からのというか腹からの声が出たし、めちゃくちゃ腕上がったし、すげぇ楽しかったやっぱり最高だわ。みたいな感じです。正直1組目でエネルギーを使い果たしたのもあったり、全くの初見のアーティストも続いたりだったので、こっからはゆるーく書きますわ。

 

②Laula day romance

1曲目の終わりぐらいで入場。男女ツインボーカルの伸びやかかつ鮮やかなハーモニーがグッとくる。サウンドも緩やかで、歌詞の世界観も等身大というか、日常の愛おしさが感じられて素敵でした。体を揺らして聴いているお客さんが多くて、自分も激しく叫んだり動いたりした後だったからか、とてもゆったりできて幸せな時間でした。また聴きたい!

 

③DENIMS

メガネびいきで矢作さんが発掘したと言っていたので名前を知っていたバンド。ベースとドラ厶の音がパキッとしてるというか、はっきりしてる感じがして、すごく体を揺さぶられた。「寝坊したからいいギター弾くしかないな…いいギター弾くでぇ!」っていうゆるーいMCも合ってて最高w

ラストの曲では大勢のお客さんがシンガロングしてて、愛されてるなあって感じの、いい空気感のバンドだった。ギターの気持ちよさがちょうどいいとこついてくる。

 

④YUMEGIWA GIRL FRIEND

今年の1月に観る機会があって、それ以来の久しぶりなユメギワ。

普段は初めて観るバンドとかちょっと聴いたりしたバンドの曲って、サビこんなんだったなあとかそんくらいなんだけど、なんかその1月に聴いた時からユメギワの曲はずっと引っかかってて、その答え合わせみたいな、そんな不思議な感じでライブを観てた。

ドラムの方が正式加入してたり、RO JACKで優勝してたり、知らない間にたくさんドラマが生まれてたのにその間も引っかかっててるだけで観れてなくて、だからこの日に巡り会えてすごく嬉しかった。フロアには高校時代のクラスメイト(らしいよ)の秋山黄色さんも観に来てて、1曲目からフーって声上げてたのが、なんかアツかったな。

MCでvo.リキヤさんも黄色さんのことに触れてて、「大きくなっていく彼をみてちょっと悔しかったり」「でも自分たちは地道にやっていく」、そう話していてまたグッと来たり。音楽はいいね。

「我々の我々による我々のためのアンセム」っていうMCから入る「アウトサイダー」ばバキバキにかっこよかったし、「夜になって」ではそういう前後のストーリー無しにして、単純に楽曲に引き込まれたり。また31日のCDJでも観れるのが嬉しい。何度だって答え合わせしたいバンドだなぁ。

 

⑤PELICAN FANCLUB

最近はアニメタイアップもあったりノリにノッてる印象のペリカン。ちゃんと観るのは前回のジャパネク以来。リスナーのおかげでステージがアップしたと話していたけど、もっとデカいステージでも良いくらいのパフォーマンスだったと思う。「忘れられない時間を作るには30分は十分すぎる」と話してから正に心をハッキングするような「ハッキング・ハックイーン」。ポエトリーも印象的だしセットリストの中でも存在感があった。「三原色」「記憶について」の流れは完全に観たいもの観れた感じがあって、ステージの魅せ方が完成されすぎてたな。ほんとステージングというかパフォーマンスの上手いバンドだと思う。次回はオーキートーキーvol.3で!ワンマンも即完だったらしいしもうそろそろ観れなくなってもおかしくないかも…。

 

⑥3markets[]

本当はw.o.dとかも観たかったんだけどお昼ご飯休憩。後半戦はスリマから。

音源は聴いたことあって、カザマさんの弾き語りも観たことあったんだけどバンドとしてライブを観るのは初。リハから観客の心を掴むのが上手w

あの独特なポエティックな歌い方とネガティブな印象の歌詞も、バンドサウンドに乗ると反骨精神が透けてみえて、こればっかりはスリマにしかできないんじゃねーかなとか思ったり。

"ギターボーカルがMCの時によくやるいい感じのアルペジオ"に乗せて「僕以上にクズな人間はいない」と話すカザマさん。「私あなたよりクズなんで言いますけど、昨日のライブ最低でしたよ」という声(DM?)に対して、「そんなに素直な事が言える君はクズなんかじゃないよ」と返したそう。そして一言、「ムカつきました」。裏表両方とも言えてしまうあんただって全然クズなんかじゃないじゃん。「社会のゴミカザマタカフミ」はしっかり胸に響いたし、何よりも、俺みたいなクズでも言えちゃうくらい最高のライブやったと思う。

 

⑦ユアネス

冬になるとなぜか聴きたくなるバンド。寒くなって来たしそろそろライブ観たいなぁと思ってたら意外とあっさり観たいが叶って嬉しい。しかも今回はパンパンのEASTで。すげえなぁ確実に大きくなっていってる。SEが鳴り終わると「夜中に」。この広さでもすっごく純粋に聴こえるのはやっぱり実力だよねー。新曲も聴けたし、「少年少女をやめてから」「Bathroom」「pop」の入ったセトリに大満足。ソへさん側で観てたんだけど、口ずさんでたり手をギュってしてたり、自分達の音楽大切にしてる感じが見てて伝わってきた。

夏も今回も何故か奇跡的にvo.の黒川さんとコンビニですれ違って、「観に行きます!」ってお喋りさせてもらった。

 

⑧ヤングオオハラ

crestの階段つらすぎる!というのは置いといて。

楽曲もさることながらMCもすげぇアツくて「音楽いいなって思ったら友達」「やりたいこと一生懸命やる」っていう言葉を聴いてからの「きらきら」はハッピーであったかくてほんとどこまでも行けそうなパワーがあった。vo.ゆきともさんがフロアの隅々まで目を合わせてたのがすげぇ印象的。ライブというよりパーティー、マジ幸せ空間だった。あんまり曲は知らなかったんだけどそのハッピーさでめちゃくちゃ踊れたよー。

 

東京少年倶楽部 

こっからアルコール入れたりして最高のラストスパートになっていきます。いけー!東京少年倶楽部!

リハからもう人がパンパンで既に楽しい空気感が出来てたのがすげえなって。「1998」「西武新宿駅、改札を出て左」「転がる石になる」ではサビでシンガロング。シンガロング煽ったり手拍子求めたりってなんかライブが内向きになっちゃう気がしてあんまり好きじゃないんだけど、東京少年倶楽部にはその嫌な感じが全く無い。参加しなくても気持ちいいし参加したら楽しいし、巻き込み方がすごく上手いんだと思う。何より曲の良さで安定感があるのもデカい気がする。ドラムがパワフルなのもステージのダイナミックさに拍車をかけている。 初期衝動というかやったれ精神というか、あの爆発力は何なんだろうか。すげぇ。

お客さんからの「誕生日おめでと〜♡」みたいなんは余計だったかもなぁ…。あとこれも余計やけど、物販のお姉さんがかわいい。

 

➉No Buses

とにかく良いという声をたくさん見たのでどれどれという感じでGladへ。結論めちゃくちゃ良かった。ずっと気持ちいい音を出してくれている感じで、気だるさとか懐かしさとかも内包しているような、いやもうこれは音楽なので結局言葉にはできませんが笑。聴いてみてください。そんで誰か上手いこと言葉にしてくれ。「MCだとボロが出るから粛々と…」とのことで、いい音楽やって帰っていったあの感じ。痺れる。めちゃくちゃかっこよかったな。

 

⑪錯乱前線

何観て締めようか直前まで迷ってたんだけど、後半は割とゆったり観てたのもあってじゃあ最後はガーッとやって終わろうということで錯乱前線。パフォーマンスを動画で観たことはあって、前から観たいな観たいなと思ってたので最高のトリでした。

めちゃくちゃ意味分かんないんだけど、意味とかいらなくて、ただでけぇ音があって、それで暴れる客がいて、歌詞もサウンドも文字通り"破壊的"で、「これがロッキンロールというやつか…」ってなりました。「カレーライス」でジャカジャカやって締めて颯爽と帰っていく、マジで前線みたいな、というか暴風雨だわあんなん。すげぇいい方の「めちゃめちゃ」でした。東京のペットショップ全部ぶっ壊すみたいな歌とかなんだったんだ。

 

 

以上。計11組観たジャパネクのライブレポでした。

これがサーキットの残酷なとこなんだけど、被ってて観れなかったバンドとかお昼ご飯食べてて観ない選択をしたバンドとかもあったので、またの機会に!

こっちはサーキットの良いとこなんだけど、新しい出会いもたくさんあって、本当ありがたいっすよね。

楽しかったのもそうだけど、どのアーティストからも「引き続き楽しんでください」「最後まで楽しんで帰ってください」って言葉が出て来ていて、この日を、このイベント全体を盛り上げてやろうって気持ちが感じられたのが何より良かったな。敬意と愛が感じられるいいイベントでした。

 

まだまだぶっ壊せ!転がり続けてくれ!音楽って最高だ!

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